1-5. 3Cとマーケティング

いわゆる3Cとは、新たなビジネスや製品・サービスを検討する有名なフレームワークで、以下の3つのCの観点から検討を進める考え方です。

・Customer:市場・顧客
・Competitor:競合
・Company:自社

おそらく、事業開発や製品・サービス企画、マーケティングに従事されている方で、この3Cを知らない方は、ほとんどいらっしゃらないと思います。

私共も、十年以上にわたり新規事業やサービス開発、マーケティング案件に従事していますが、どの案件でも例外なくこの3Cフレームワークを活用してビジネスの有効性や実効性の検討を進めてきました。

ですが、この3C。広く普及している一般的な解説や考え方では実践的な活用が難しいので注意が必要です。

マーケティング関連の書籍や雑誌、インターネット検索で「3C」と検索すると様々なサイトでその解説が紹介されていますが、そのほとんどで3Cの観点でそれぞれから考えることが重要という内容にとどまっています。

これに乗っ取って、3Cそれぞれの観点で考え、その次は・・・というと、ほとんどのケースで考えが止まってしまいます。

3Cを実践的に活用するにはどういった考え方が必要なのでしょうか。

私共の考えは、3Cは3つのCを分け隔てなく均等に吟味するということではなく、数式で表すと、
「Customer(顧客) >>>>>> Competitor(競合) > Company(自社)」
になります。
つまり、3Cの中でもCustomer(顧客)視点の検討が圧倒的に重要で、他のCompetitor(競合)やCompany(自社)は、それと比較するとかなり低い位置付けになります。

その理由は、実際に検討を行えば分かるのですが、Customer(顧客)視点で、「誰に」何を提供するかの仮説をどう定義するか、例えば、仮にそれが同じ製品やサービスでも、それを「誰に」提供するか、法人か個人か、個人なら性別、年代、職業、居住地、家族・世帯構成、所得、趣味・思考、ネットユーザー向けならパソコンやスマホなどの保有状況やリテラシー等々について、どう設定するかで製品やサービスの訴求ポイント・付加価値・どこで勝負するかが大きく変わります。
そして、比較・意識されるCompetitor(競合)も変化、もちろんCompany(自社)資産の活用内容も変化します。

「他の順番で考えても支障ないのでは?」との異論があるかもしれませんが、例えば最初にCompetitor(競合)の観点、つまり競合・ライバル企業の設定から検討をはじめると結局競合と類似の企画から脱することができません。

10年ほど前に、日本の大手家電メーカーがこぞって飛びついた3Dテレビなどはその顕著な例でしょう。これに参加していたシャープ、東芝はその後に経営破綻寸前まで追い込まれます。
またCompany(自社)観点、つまり自社資産をいかに活用するかのありきで検討をスタートすると、外部からは理解できない自社都合の企画となり目も当てられません。

また、3CにおいてCustomer(顧客)観点の追求は一時的であってはなりません。
Customer(顧客)が個人の場合、時間の経過や自身のライフステージの変化と共に需要は変わります。具体的には卒業、就職、引越、結婚、出産、子育て、介護など契機があり、また自身の周辺環境(社会、経済、法律、技術など)の変化にも影響されます。

つまり、Customer(顧客)観点での需要は常に変化するので、仮にそれを一度つかんだとしても変化を正確に把握して対応する施策を講じ続ける必要があるわけです。

これはマーケティング活動そのものです。
私共が数あるビジネス活動の中でマーケティングに重きを置いて、そのプロフェッショナルでありたいと考える理由の一端もここにあります。

3Cの実践的活用はすなわち、マーケティング活動をすることと同じだと私共は考えます。

不明な点は全てお聞き下さい
無料でお答えします

マーケティングに関するご相談や、新規事業コンサルティングなどの各種お問い合わせは以下フォームより送信下さい。

お問合わせ