1-2. ブランディングとマーケティング

マーケティングと近い考え方で、ブランディングがあります。
これもマーケティングと同じく、その定義が正しく理解されていないことが多いのが実情です。

たとえば、とある会社では、
市場を作り広げるのが「マーケティング」で、ブランドのイメージを 構築し理解させることが「ブランディング」
 マーケティング = 「相手に伝える」ための手法
 ブランディング = 「相手に理解してもらう」ための手法
という形で定義されていますが、これだけでは理解が難しいです。

私共の見解は、
 ブランディング = 企業や商品・サービスのブランド価値を高め、訴求する活動
 マーケティング =「売れる仕組み」を構築する活動の総称
と考えています。
が、上記と同じように概念だけではその表現方法は多種多様でその本質的な意味をお伝えするのは無理があるようです。

そこで、マーケティングとブランディングの実施目的やKPIで考えると、よりその違いが明確になります。

ブランディング

実施目的:ブランド価値の向上・訴求
KPI:ブランド認知率や狙いとするイメージの想起率、他ブランドとの相対評価推移

マーケティング

実施目的:商品・サービスを売ること、それにつながる予兆を顕在化・強化すること
KPI:売れにつながる来店客数、Webページ訪問者数、SNSなどのフォロー数・コミュニティー数、ターゲットの定性評価など

また、それぞれの効果・効能にも明確な違いが出ます。

ブランディングの効果は、商品やサービスの付帯的価値の向上です。例えば「お茶」と「京都のお茶」ではどちらが高価に感じるでしょうか。
この「京都」の部分がまさにブランド価値であり企業が追い求める一つの形になります。それが企業にとって新しい取り組みや製品だったとしても、企業にブランド力があるかないかで消費者側の印象には雲泥の違いが出ます。それはその企業にとって異分野でのビジネスでも効果を発揮できる場合があり非常に強力です、たとえば「ソニー生命」「楽天FX」などが顕著な成功例かもしれません。

一方、マーケティングの効果は「売れる」ことが偶然ではなく、必然に近付くことです。変化の激しい時代、運良く「売れる」ことがあってもそれを維持・拡大させていくためにはその要因を正しく把握し、強化・向上につとめるマーケティングが欠かせません。
闇雲にマス媒体に広告を出稿したり、来店客数の多い店の売り場を確保すれば売れる時代は終わっています。
誰が、なぜ買っているのか、競合は何なのか、情報はどこから伝わったのか・・等など、複雑かつ常に変化する購買者の心理や行動を把握・分析した上でその強化・向上を行う。
例えば、リクルート社の雑誌編集の現場では、読者数名と常に意見交換をしながら付録の企画や選定を行うので、常に高い評価を継続できているようです。

ここまで読んで頂ければもはや説明不要だと思いますが、マーケティングとブランディングの双方の意味を正しく理解した上で、企業活動に落とし込むことが必要です。

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