2-2. 定量調査、アンケート、マクロ統計

定量調査とは、調査結果が数値(何人とか何%など)になるアンケートなどの調査手法です。官公庁などがひろく世の中一般の動向を把握するために実施しているマクロ統計調査もこれに含まれます。

マクロ統計調査はあくまで参考データという位置づけだとして、企業が自ら設計・実施する定量調査においては「仮説のない調査は全く意味がない」ということを忘れてはなりません。こういう話をすると仮説は、定量調査の後で考えるという方がいらっしゃいますが、調査後に仮説を考えた方を見たことはありません。

仮説のない調査には際限がありません。何が知りたいかの軸が不明確だからなのですが調査を進めていくうちに、あれも知りたいこれも知りたいと調査対象が拡大を続けます。私共はお請けしませんでしたが、以前別の調査会社が担当していた案件では、仮説のないまま調査対象が拡大をつづけ、紙に印刷すると3ヶ月でキングファイル5冊分にまでなったのですが、結局、依頼元企業もその量を読みこなすことなどできずに90%以上は調べただけでお蔵入り(集めた情報はすぐに陳腐化するので資産にもならず)。かつ、調査に疲れて有効な仮説の議論も一切進展がないという無残なプロジェクトがありました。

ここまで深刻な例は稀ですが、仮説のない調査は私共の知る限り頻繁に実施されており、調査報告会で経営陣からの「で?」というそもそもな問いに、誰も答えられないという背筋の凍る場面があったことを年に何度も耳にします。

また、アンケートで面白いアイディアや企画を収集するというアプローチもよく行われますが、ほぼ意味がありません。アンケートの回答欄に書けるようなぱっと考えたアイディアなどに意味があることはほぼないですし、ほとんどはそれすらもない空欄です。

もし、アンケートで面白いアイディアや企画が導き出せるなら、膨大な調査予算や顧客基盤を抱える大企業が新たな施策で失敗することはないでしょう。ちょっとした改善や不満点を治す程度ならアンケートには意味があり、大企業でもそういった活用をされていることは多くあります。
しかし、これまでにはない斬新な取り組みを立ち上げようとする場合、往々にしてそういった取り組みを成功させるのは調査予算などもたないベンチャー企業です。つまり、斬新なアイディアは大衆の声に耳を傾けても出て来ません。主体者の強い意思や想いを磨くために用いるのがアンケートなどの定量調査です。

 定量調査はあくまで事実を確認するツールと割り切るべきです。

不明な点は全てお聞き下さい
無料でお答えします

マーケティングに関するご相談や、新規事業コンサルティングなどの各種お問い合わせは以下フォームより送信下さい。

お問合わせ