DeNA、音楽配信アプリ「Groovy」を1年でサービス終了

2014.02.25

カテゴリ:事業撤退、サービス終了

DeNAは、2013年3月末に開始したスマホ向け音楽プレイヤーアプリ「Grovy」の主要機能の提供を3月25日をもって終了することを発表。サービス開始から1年足らずだが、ユーザ数が伸び悩んでいたことなどを背景にサービス終了を決めたとしている。今後は、ダウンロード済の楽曲の再生のみ可能になる。

音楽+ソーシャルを切り口に、ユーザーの再生履歴に応じて、他ユーザーとのつながりである「ミュージック・インタレストグラフ」を生成、オススメのアーティストや音楽ジャンルの情報レコメンド。45秒まで楽曲試聴ができ、チケットを購入すれば楽曲のフル再生も可能であった。

同社によれば、3月18日に楽曲の購入ができなくなり、ファン機能を利用した書き込み内容や欲しいものリストのデータも削除されるというが、ダウンロード済みの楽曲はサービス終了以降もアプリで再生可能とのこと。

今回は、サービス開始から1年弱と会社運営としてはその見切りの早さを逆に評価すべきなのかもしれないが、mixiやGREE、DeNAと、世の中を席巻する勢いのあったソーシャル事業者が新規事業分野で苦戦が続いて状況が見て取れる。
事業計画時に撤退プランもあった上での、スクラップアンドビルドであれば問題ないが、事業者本意が過ぎると、ユーザからと「あの会社はうまくいかなければ、ユーザのことはお構いなしですぐ撤退してしまう」という印象を与え兼ねず、DeNAの次なる新規事業にも悪影響が出かねない。
企業価値は、こういった悪い状況の時により厳密に評価されるケースが多く、新興企業だけに十分な配慮が必要と考える。

そういう意味では、ソニー社が楽天出資のKoboに電子ブックリーダーを事業譲渡した例などは、ユーザの負担を最小限に抑えたという意味で、撤退プランとしては良質とも言えそうだ。

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