CCCとサイバーエージェント マーケティングデータ分析で提携

2014.12.03

カテゴリ:新規事業

TSUTAYAを運営するCCCとサイバーエージェントはマーケティングデータ分析での提携を発表。それぞれの子会社、CCCマーケティングとネット広告のマイクロアドを通じて提携する。CCCの「Tポイント」カードを使って購入した消費者の購買履歴と、マイクロアドが保有するネット閲覧履歴を組み合わせる。2015年1月より、マイクロアドが提供するDSP「MicroAd BLADE」において、CCC及びCCCマーケティングが保有する実店舗の購買者カテゴリデータを用いた広告配信サービスの提供を開始。
CCCマーケティングが扱うTポイント会員は約5100万人。マイクロアドが保有する閲覧履歴データは6500万人分と両分野で国内最大規模による提携となる。

両社は、今回の提携により
 ・コーヒーを嗜好している30代ビジネスマン
 ・自動車を所有または利用している40代男性
 ・化粧品に興味があり、高価格な商品に関心が高い20代女性
といった属性と嗜好性を特定した広告配信が可能になるとのこと。技術的には両社のデータはブラウザの持つ「cookie」を使って関連づけられる。ビジネススキームは、広告収入のシェアとなるとのこと。マイクロアドは2017年度めどに新たな広告配信事業で年間売上高30億円を目指し。更にCCCによるマイクロアドの100%子会社である株式会社マイクロアドプラスへの資本参加等の更なる提携強化も検討していく。

CCCは、ネット大手のヤフーともビッグデータ分析での協業を発表しており、マーケティングデータの共同分析については相手を限定せずに多方面での提携を模索している模様。オムニチャネルやO2Oが叫ばれて久しいが、こういった大手企業の提携話は着実に進行しつつある一方でユーザメリットについては未だ不透明な部分も多く今しばらくは模索が続くのではと思われる。

リリース:http://www.ccc.co.jp/news/2014/20141203_004662.html

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