VAIO スマートフォン事業に参入 あえてソニーと競合

2014.12.26

カテゴリ:新規事業

ソニーから独立したVAIOが、2015年にスマートフォン事業に参入することを発表。MVNO事業社の日本通信と提携し、共同開発したスマートフォンを販売するとのこと。国内では特に成長鈍化が目立つパソコン市場を抜け出して、成長著しいスマホ市場でソニーと競合する。ただ、ソニーはまだ格安スマホには進出しておらず、VAIOという新しい事業体がブランド力を活かしつつ、未開拓の領域に一歩を踏み出した戦略的な好事例となりそうだ。

販売するスマートフォンの画面サイズは片手で持ちやすい5型前後になる見通しで、OSはアンドロイドを採用。端末を含む料金は携帯大手のスマホと格安スマホの中間に設定する予定とのこと。

総務省は、2015年5月以降販売される携帯電話端末からSIMロックの解除義務方針を発表しており、イオン、楽天、家電量販店などが業界の垣根を越えて格安スマホの販売に乗り出している。しかし、どの企業も携帯端末の製造については、コスト競争力の高い中国・台湾・韓国メーカーとなっているのが現状。VAIOは、価格の割安感を打ち出しつつ、ブランド力も活かした価値訴求も同時に狙っていくのではと思われる。

リリース:https://vaio.com/news/pdfdata/pr05.pdf

この記事をシェア

おすすめ記事

ピックアップ事例トップへ