新規事業事例
マイクロソフト 新OSのウィンドウズ10を期間限定で無償提供
2015.01.21
カテゴリ:新規事業
マイクロソフトは、次期OS「ウィンドウズ10」をウィンドウズ7以降の利用者に1年間の期間限定で無償提供すると発表。AppleやGoogleはOSのバージョンアップを無償提供しているがマイクロソフトが同様の対応をするのは創業以来初の試み。パソコン領域では未だ圧倒的なシェアを誇示しつつも、これまでのバージョンアップでは不評を浴びることの多かったマイクロソフトが痛みを伴う思い切った作戦に出た。
今回の「ウィンドウズ10」、「ウィンドウズ8」の次期OSで、名前の上で「9」を飛ばしていることからも、同社のこれまでにない強い想いが感じられる。パソコンでは、9割のシェアを維持するマイクロソフトだが、スマートフォンやタブレットを合わせるとそのシェアは15%以下に落ちるとのこと。つまり、この「ウィンドウズ10」がつまずけば、スマホとパソコンの連携強化を進めるAppleやGoogleに最後の牙城も奪われかねないとの危機感がある。
無償提供は、ユーザのアップグレードを促すことに一時的には繋がるが、やはり新OSの機能やデザインがユーザに支持されない限りマイクロソフトがかつての勢いを取り戻すことは難しい。王者マイクロソフトの底力がウインドウズ10に凝縮されていることを期待したい。
リリース:http://www.microsoft.com/ja-jp/news/Press/2015/Jan15/150122_Windows10.aspx