LINE新会社「LINE Financial」を設立、仮想通貨に参入へ

2018.02.05

カテゴリ:新規事業

 LINEは1月31日、仮想通貨事業を営む新会社「LINE Financial」を設立したと発表した。資本金は50億円。「LINE」上でビッドコインなどの仮想通貨交換や取引所、ローン、保険といった様々な金融関連のサービスを提供する。

 新会社では「ブロックチェーン技術」の開発推進や、この分野に精通した技術者や関連人材の採用も積極的に行っている。仮想通貨事業に関しては既に金融庁への登録申請も済ませており現在審査中とのことだ。

 LINEが手がけるモバイル送金・決済サービスの「LINE Pay」は、昨年全世界での年間取引高が4,500億円を突破。登録ユーザー数も4,000万人を達成し、仮想通貨の需要増も見込めると判断したという。「将来のキャッシュレス・ウォレットレス社会を見据え、フィンテックの世界をリードする存在になることを目指す」との考えだ。

 また、LINEは同日、子会社のLINEモバイルがソフトバンクと戦略的提携をすることで基本合意したと発表した。MVNO事業をソフトバンクと共同で展開する。
 この戦略的提携は、LINEモバイルが実施する第三者割当増資をソフトバンクが引き受ける資本提携と、MVNO事業推進のための業務提携から成り、詳細は今後の両社協議により決定される。増資後の出資比率はソフトバンクが51%、LINEが49%。社長はLINEモバイルの嘉戸 彩乃社長が引き続き
務める。

 LINEモバイルは2016年9月にサービスを本格開始し、「LINE」のほか「Twitter」「Facebook」「Instagram」といった主要SNSのデータ通信量が使い放題のプランが特徴となっている。しかし、国内MVNO市場でのシェアは約2%にとどまっているとみられ、今後は老若男女を問わず、ユーザーの生活に寄り添ったモバイル通信サービスの提供を拡大させていくためソフトバンクとのパートナーシップを決めたとのことだ。

リリース:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2023
     https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2025

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