au 電子マネー「au WALLET」を開始

2014.05.08

カテゴリ:新規事業

また新たに、電子マネー業界にプレイヤーが増えた模様だ。通信キャリア auによる電子マネーサービス「au WALLET」
コンセプトは、ネットとリアルで使えて、ポイントも貯まる電子マネーサービス。MasterCardと提携することで、その加盟店舗でも使える、プリペイド型の電子マネーとなっている。通信キャリアならではの利用者特典として、電子マネーの利用やau携帯電話など毎月の通信料金に応じてポイントが貯まる。貯まったポイントは、au WALLET カードにチャージして次回以降の買い物に利用できるほか、auの毎月の通信料金や機種変更・オプション代金の割引にも利用できるとのこと。

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開始1ヶ月足らずの5月30日には、申込者数が早々に100万を突破との発表もあり、幸先の良いスタートをきった模様。ただ、この分野は競合も多く、ライバルのNTTドコモは、既に2006年からも電子マネー「DCMX、iD」を開始、現在の利用者は約1,600万人を超えている。また、他業態ではSuicaやEdyも普及が一段落している時期にさしかかっており、それらとの明確な差別化機能は見当たらないことから、auの既存顧客向けのCS向上施策という位置づけで有効に思われるが、新規顧客向けの新たな付加価値というまでには至っていない印象。

リクルート社のリクルートポイントが早々にポンタとの統合を発表するなど、大手企業であっても必ずしも成功に至らないといった見方もある中、今後のau WALLETがどういった展開を見せるか注目される。

プレスリリース:http://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2014/05/08/333.html

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