新規事業コンサルの失敗、成功するための仕組みづくりについて
新規事業に失敗はつきものです、アメリカの統計では100個の企画の中で1、2個成功すればよい方だとも言われています。優秀な新規事業コンサルタントが介在しても、成功可能性を100%にすることは難しく、「必ず成功します」というセールスをしているコンサルがあれば、相当にいかがわしいと言えるでしょう。
新規事業コンサル 失敗の先にある「本当の失敗」とは
先の通り、新規事業に失敗は避けて通れない事象ではありますが、そうすると新規事業コンサルを採用するメリットはないのでは、ということになるかと思います。
これは非常にお答えが難しい、言えば言うほど言い訳がましく聞こえるので、多くのコンサルはこのことについては触れません。
私共は、ご支援する中でも新規事業の個別案件の失敗あるいは撤退は許容すべき(=撤退基準を明確にした事業計画を策定、実行面でも徹底します)と考えておりますが、新規事業には多くの企業様が陥りがちな「本当の失敗」があると考えております。
「本当の失敗」とは、企業の中で失敗が知見として分析・蓄積されず、人員が入れ替わる中で組織的に同じ失敗を繰り返す事象と捉えております。
特に日本企業においては、「失敗=悪」という考えが強く失敗はひっそりと忘れ去れてるべきとの慣習により、失敗知見は周知・共有されず活かされないことが多くあります。
当社は、新規事業は個別案件の成否も重要ですが、組織的に新気事業活動をいかに定着させて人材育成し成功確度をあげるかに重きを置いており、その中で失敗経験も貴重な企業資産と考えております。失敗事例も徹底的に分析・共有することで次によりよい事業が生み出すことに繋げる仕組みをいかに構築するか、その支援を行うコンサルとして日々活動させて頂いております。
新規事業はいかに失敗するかがカギ
失敗を前提にしているわけではありませんが、新規事業の成功確率が100%にはならない限り、失敗は成功への糧ととらえて、次の挑戦を支援する仕組みが重要で、それを新規事業プロジェクトが開始するまでに設計・構築しておく必要があります。新規事業が幸運にも成功することがある反面、新規事業を継続的に生み出す仕組みが無意識にできることはありません。
よくある事象として、個別の案件に拘りすぎると、ひどく失敗した場合に引き返せません。担当者は当然、どれだけひどい状況でもそれを打開したいという思考が強く、周りの人間もむやみにその情熱を否定できなくなり、傷口が拡がった結果、再挑戦が不可能となるまで担当者も組織も追い込まれる。これが最も避けるべき事象で、失敗を予め定義つまり撤退条件を明確にした上で、それを下回った際には担当者に熱量があっても一旦終了するルールを徹底する一方で、組織として失敗を資産として捉え再チャレンジが約束される仕掛けが、必要となります。
新規事業において個別案件に固執するのは危険
よほど新規ベンチャー出ない限り、個別の新規事業の成否に拘りすぎるのは得策ではありません。日本企業は、担当が責任を持って遂行して失敗すれば評価や昇進に影響するという組織ルールを全ての局面で適用しますが、新規事業の担当者は同様の枠組みで評価するにはあまりにもリスクが大きく、不公平と言わざるを得ません。
私共は、全体戦略を策定したうえで組織的に新規事業の案件をあえて複数もち、担当者も組織も個別案件にこだわらず、案件の新陳代謝があることを前提とした枠組みとすることで、失敗を知見として、次の成功の糧とするなど新規事業にまつわる負の要素を資産として蓄積可能とする仕組みをご提案しています。
新規事業を持続的に創出可能な組織へ
幸運にめぐまれ新規事業がヒットするという企業より、組織的/持続的に新規事業を創出可能な企業がより価値があることは明白で、それに必要な仕組み作り、個別案件の戦略ならびに実行支援をお手伝いするのが当社の営みとなります。
私共、オートノミースペースはコンサルのプロフェッショナル=人間が集う場所というのが、コンセプトになっており、クライアント企業様がコンサル担当をいつでも柔軟に変更することが可能となっております。ぜひご興味がありましたら、一度お問い合わせを頂ければ幸いです。