新規事業事例

ぴあ　チケットの再販売サービスを開始

2014.07.01

ぴあが、ユーザが購入しアット発券前のチケットを定価で希望者に再販売できる「定価リセールサービス」を開始。チケットは公演日のかなり前から発売されていることが多く、かつキャンセルができない商材なので、ユーザはやむなくヤフオクなどを使ってオークション形式で転売したり、そのまま紙くずとなってしまっていた。
この販売の仕組みが、ユーザの購買意欲に対してマイナスになっているとの見解も強く（つまり、いけない可能性がある公演は買い控える心理が働く）、こういったサービスが普及することで、ユーザがこれまでより気軽にチケットを購入できる素地ができたともいえる。
定価という制約もヤフオクでやり取りされていることの多いダフ屋行為を前提とするモノではなく、譲渡に近いスキームとなっており、その点でダフ屋行為を抑制したい音楽業界からの支持を得ようとしている狙いも見て取れる。
電子チケットなどの新たなソリューションとの親和性も高く、ユーザに優しく業界の活性化にも繋がる新たなチケット流通の礎になることが期待される。

サービスは、クレジット決済でまだ未発券という条件つきだが、チケット購入者が何かかしらの理由で公演に行けなくなった場合、ぴあのサイト上で再販売の申し込みを実施。購入を希望する人はあらかじめサイト上に登録しておき、マッチングが成立するとメールで通知が来る。公演の前日まで対応し、ぴあがチケット代の10％を手数料として徴収する仕組みとなっている。まずは、興行主催者から許可を得た公演で限定的に開始の見込み。