新規事業事例
コニカミノルタ、自社開発の手書き入力デバイスの活用方法についてアイデア募集
2014.09.08
カテゴリ:新規事業
2014年9月8日
コニカミノルタは、自社で開発を進めている「電子クリップボード」の活用方法及びサービス・ビジネスに関して、世界中のアイデアを広く集めるため、イノベーション・コンテストを実施。
「電子クリップボード」は、紙に書いた文字の筆跡情報をパソコンに吸い上げてくれるデバイス。類似の機能をそなえたスマホアプリが数多く存在しており、正直なところ斬新さには欠ける内容だが消しゴムで消したことも反映してくれるなど、アナログの操作に近い操作性をデジタルに還元してくれる機能をそなえている
下記の紹介動画で消しゴムで消す機能の説明がないのが残念だが・・
募集スケジュールは、受付期間が2014年9月8日~2014年10月31日。結果発表が、2014年12月。賞金の総額100万円。
完全に憶測だが、今回はあくまで差し障りのない範囲での実験的な取り組みとの印象を受ける。企業としては資金をかけて開発した独自技術の秘匿性を守りつつ、ひろく一般の知見やアイディアを活用するいわゆるオープンイノベーションの枠組みをどう具体的に落とし込むか、まだまだ課題が多い。
こういった取り組みが本格化するためには、守秘義務や知的財産権の所在を規定する契約のあり方や、ライバル企業へ技術情報が漏洩しないようにする具体施策などにも踏み込んだ仕組みづくりが必要と思われ、こういった実験が繰り返される中でそれを支える枠組みも発展していくことが期待される。
特設ページ:http://www.ninesigma.co.jp/contest/Konicaminolta/
プレスリリース:http://www.konicaminolta.jp/about/release/2014/0908_01_01.html