新規事業事例

佐川急便　ネット通販での後払い決済を開始　商品到着後に購入するかを決められる

2014.09.16

ＳＧホールディングス（佐川急便の持ち株会社）は、2014年9月24日よりネット通販で代金を後払いできるサービスを開始。通販利用者は、自宅に届いた商品を試してから、後日コンビニエンスストアなどで支払える。宅配会社が通販事業者に代金を立て替えてるスキームで利用者の利便性を高める。
最近では衣服や靴などサイズの違いがある商品でもネット通販で購入する人が増え、そういった商品は手元に届いてから購入を決めたいというニーズも増えており、場合によっては通販業者が個別に返品無料サービスなどを実施していたところに、宅配業者が通販プラットフォームとしてリスクをとりサービス提供した形になっている。

サービス名は「SAGAWA後払い」。SGホールディングスのグループ金融会社が通販事業者に料金を立て替えて配送を行う。限度額は５万円で与信管理や請求書の発送もSG側が引き受ける。ネット通販に加えて、カタログ通販やテレビ通販にも対応する。
利用者は商品が気に入れば２週間以内に代金を支払う。商品の到着後に届く請求書でコンビニエンスストアや指定された銀行口座などに振り込む。返品する際の条件は通販事業者や商品などにより異なるが「値札を外さない」「汚れていない」などが多い。

ライバルのヤマトも来春までに後払いサービスを本格展開する方針とのことで、これまでは実物を手にとって見ないとさすがに買いにくいと思われていた商品もネット通販での購入が進み、市場が拡大する素地ができそうだ。