新規事業事例
ローソン 店舗端末ロッピーからAmazon商品を注文可能に
2014.11.05
カテゴリ:新規事業
ローソンはネット通販大手、Amazonの商品をローソンの店頭情報端末「ロッピー」を使って購入できるサービスを開始。2015年をめどにアマゾンの数千万品目の商品を全国1万2千店のローソンで注文、受け取れるようにする。
ターゲットは、ネットに不慣れな高齢者やクレジットカードを持てない未成年者で、自宅への宅配を懸念する女性や留守の多い会社員らが、コンビニで商品を受け取ることも可能になるとの目論見。ただ、Amazonで注文した商品をローソン(他のコンビニでも可)で引き取るサービスは数年前より実施されており、今回は店頭端末の「ロッピー」を使って注文をするユーザの開拓がポイントとなりそうだ。
両社は、まず2014年11月5日から静岡県内の約200店のローソンで本取り組みをスタート。注文方法はいくつか用意されるようで、ローソン店内設置のQRコード付きカードをロッピーに読み込ませる形式、ロッピー画面上から電話でオペレーターと話して注文する形式、またロッピー端末で商品を検索する形式などになる。いずれも注文処理後後は、ロッピーから発行されるレシートを店内レジに持ち込み代金を支払うことで注文が完了する。
ローソンは今後もアマゾン以外の企業とも組み、ネット通販向けのオープンプラットフォームとしてコンビニを拠点にネッツ通販商品を購入できる体制を整えていくとのこと。
拡大をつづけるネット通販と、既存店の昨対比は減速傾向が多いリアル店舗の小売事業社がその相乗効果をつくろうとするオムニチャネル戦略がローソンのみならずあちこちで模索されている。
が、少なくとも本取り組みに関してはその効果は限定的に見える。パソコンより使い勝手が劣る(と思われる)ロッピー端末をわざわざ使うユーザは考えにくく、またパソコンを使えないシニア層などのユーザがロッピーを使うきっかけ、利便性は現時点ではイメージもしにくい。オープンプラットフォームという形で総花的にラインナップを拡げる前に、まずはターゲットユーザにとって何が利便性があるかを追求すべきではと思われる。
リリース:http://www.lawson.co.jp/company/news/096807/