東京メトロ 運行状況などをオープンデータ化 賞金総額200万円

2014.08.19

カテゴリ:新規事業

東京メトロが創立10周年を記念イベントとして、全線の列車位置などをオープンデータ化、それを活用したアプリの開発を競う「オープンデータ開発コンテスト」を2014年9月12日より実施すると発表。

今回、オープンデータ化されるのは、既に公開中の時刻表、駅別乗降人員、バリアフリー等の情報に加え、
東京メトロ全線の:
 ・列車位置
 ・遅延時間等に係る情報:方向、列車番号、列車種別(普通、急行、快速等)
 ・始発駅・行先駅
 ・車両の所属会社
 ・在線位置(ホーム、駅間の2区分)
 ・遅延時間(5分以上の遅延を「遅延」として表示)
となっている。
公共交通事業者がこれらのデータを公開し、アプリコンテストを開催するのは日本では初とのこと。
賞金はグランプリ100万円、優秀賞50万円、good コンセプト賞15万円、10th メトロ賞5万円の総額200万円。
応募資格は年齢、性別、職業、国籍を問わず、また個人、グループ、法人も問われないとのこと。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、日本国内はもとより海外からの旅行客にとってもよりより交通インフラを目指すとの趣旨もあり、そういった観点での企画も望まれている模様。
交通事業社に限らず、いわゆるインフラ事業社が自社の保有するビッグデータを使ってアプリを自社開発する例は散見され、どれも圧倒的な魅力を感じるには至ってないが、今回のようにデータ公開してよりよいものを採用するというスタイルの方が、アイディアの斬新さ、新規性、多様さの観点でよりよい企画が集まるのではと思われる。また、昨今のビッグデータ活用というと個人情報に目が行きがちだが、メトロの電車情報は個人情報ではない公共情報ということでより柔軟な取り組みも可能と思われ、そういった観点でも興味深い取り組みとなっている。

東京メトロ10周年スペシャルムービー

特設サイト:http://tokyometro10th.jp/future/opendata/index.html

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