シニア向けに日用品の宅配をTVで受付け 買い物弱者のニーズに対応

2015.02.21

カテゴリ:新規事業

生協 テレビ通販

東芝と生協大手のコープこうべは共同で、テレビ画面の操作で買い物ができる仕組みを構築。テレビのリモコンボタンを押すだけで食品などコープこうべの商品2,000品目の購入が可能になる、2015年3月から開始予定。専用装置をテレビとつなぐと画面にメニューが表示される仕組みで利用者は画面上の商品選択、購入履歴、音声検索などを使い、コープこうべが通常の宅配サービスで扱うすべての商品を注文できる。商品は週に1回配達する、サービス利用料は月額1,680円。コープこうべは165万人で、買い物だけでなく「見守り機能」も持たせる。これは起動するとあらかじめ登録した家族にメールが届くことで安否が確認できる仕組み。サービスが順調に普及すれば、全国の生協に広げる予定もあるとのこと。

毎日の買い物にでかけることが容易ではない高齢者が増えていることを背景に、そのニーズに対応する取り組みが拡がりはじめている。高齢化や地方の過疎化に伴い、買い物弱者と呼ばれる人たちが全国に600万人いるという推計もあり、今後も増える見込みになっている。

同様な取り組み事例として、ケーブルテレビ大手のJCOMとコンビニ大手のローソンが共同でシニア向け宅配が同じく2015年3月に開始、JCOMの利用者は全国で約500万世帯でシニア層が多いとのこと。JCOMは番組をみることができるタブレット端末を契約家庭に提供しており、ローソンとの新サービスに契約した人は、この端末などを利用して商品を選ぶことができる。専用の電話注文の受付窓口も用意、パソコンに不慣れなシニア層の利用を開拓する。サービス利用料は、月額500。契約すると月6回の利用までは配送料が無料になるとのこと。

リリース:http://www.toshiba.co.jp/about/press/2015_02/pr_j1803.htm

この記事をシェア

おすすめ記事

ピックアップ事例トップへ