マーケティング事例
空飛ぶWifiバルーンでO2O 韓国
2014.05.20
カテゴリ:マーケティング
O2Oは、インターネットの「オンライン」と、実際の店舗やイベント会場などリアルな場所のオフラインの間で、相互に顧客を誘導するというソリューションをさすが、現状多くの取り組みはリアル店舗で利用可能なクーポンやスタンプをネット、スマホで配布する活動にどどまっているものが多い。
某大手飲料メーカのマーケティング担当者が、O2Oは、クーポンではなくアイディアや企画次第でより可能性のある枠組みなので勘違いしないようにして欲しい。と訴えかけていたのが記憶に新しい。
そういった中、クーポンを使いつつも面白さを加えているO2O事例が韓国でてきている模様だ。
韓国大手スーパーマーケットの、Emartによる「Flying stores」という名前が付けられたプロモーションである。
Wifiを搭載したバルーンをスーパーマーケットやショッピングセンター内に飛ばし、WiFiへの接続を促すとともにネットサイトに誘導
加えて、リアル店舗で利用可能なクーポンを配布している。何よりバルーンの見た目の可愛さに皆が興味を引かれ、スマホを取り出して操作している様子が見て取れる。
この取り組みの結果、オンラインショップの売上は前月比157%も増加、アプリダウンロード数も1ヶ月間で5万人増加。
さらに、実店舗にも配布したクーポンの利用客が来店し、前年同月比9.5%増の売上を達成したとのこと。
バルーンに見慣れてくると効果が薄れてくるかもしれないが、個人的には、どこでどのWifiが利用可能なのか分かりづらいので、こういったバルーンが目印だと分かりやすくエンタメ感もあり、思わず利用してみたくなりそうだ。