新規事業事例

LINE　事業戦略発表イベントを開催

2014.10.09

飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続けているLINEが、事業戦略発表イベントを開催。登録ユーザー数が世界5億6千万人を突破、月間アクティブユーザー数がグローバルで約1億7千万人に達したという。日本国内ユーザも5,000万人を超えているとの少なくとも日本国内では最強のメッセージアプリのポジションを確立したようだ。
そのLINEが、事業領域を一気に拡大、生活インフラとなるべく様々な業界の事業社と連携、サービスラインナップを一気に増やす戦略を発表した。

主立ったものをご紹介すると

「LINE Pay」
提携店舗やWebサービス/アプリの支払いをLINEアプリで決済できるシステム。決済方法、クレジットカードのほか、コンビニおよび銀行（みずほ銀行および三井住友銀行）口座から事前にチャージすることで利用可能。LINEならではの特徴としては、LINEでつながっている友人間で、購入費用を按分したり、相手の銀行口座を知らなくても友人のLINE Pay口座宛に送金したりすることが可能

「LINE TAXI」
日本交通との提携で、アプリ上からタクシーを呼ぶことができる。GPSおよび建物情報の入力により、指定した場所に配車、支払いは「LINE Pay」で済ませることも可能

「LINE MUSIC」
エイベックス、ソニー・ミュージックエンタテインメントとLINEの三社で合弁会社LINE MUSIC株式会社（仮称）を設立。サブスクリプション型音楽ストリーミングサービスを展開予定

この他にも飲食店との連携や、ゲーム領域への投資拡大、法人向けサービスの拡充など攻め手にあふれた魅力的な内容になっている。
個人的には、LINE Payで発表された金融サービスとの連携は魅力的に見え、Facebookも楽天銀行と提携し送金ができるサービスを始めるなど、ソーシャルと金融の掛け合わせは注目されており、具体的なサービスを普及させられるかの競争になっている。クラウドファンディングなど、LINEならではのつながりを活用した新たな金融サービスを切り口にすると突破口があるのではと思われるが、今後の展開に注目をしていきたい。

LINE 事業戦略発表イベント2014：http://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2014/844