技術経営・MOT事例
DMM 秋葉原に総額5億円のモノ作り機器を自由に使えるスペース開設
2014.12.01
カテゴリ:技術経営・MOT
DMM.comは2014年11月11日、ハードウエアベンチャーのスタートアップ支援施設「DMM.make AKIBA」を開設。事前審査の上で月額会員になれば、最新の製造装置、機械強度や耐環境性能などの試験設備を計150点、総額約5億円の機材を自由に使えるレンタルスペースを開設した。2014年10月31日から利用者の正式募集を開始している。
施設は、秋葉原駅からほど近い富士ソフト秋葉原ビル内の3フロア分、計2000平方メートルで
・ハードウェア開発に必要な最新の機材を取り揃えた「DMM.make AKIBA Studio」
・シェアオフィス(登記も可)やイベントスペースなどビジネスの拠点としても利用できる「DMM.make AKIBA Base」
・ハードウェア開発のコンサルティング(起業のための資金調達支援など)を行なう「DMM.make AKIBA Hub」
の3区画で構成されている。
施設には、専属スタッフが常駐。機械操作に専門知識が必要な設備については専属スタッフがサポートを行う。また、機械操作のワークショップを受講し、ライセンスを取得することで、利用者自身が操作することも可能になっている。
日本のモノ作りをプラットフォームで支える新しい取り組みで非常に興味深い。機材だけで5億円、施設全体では総額10億円以上という投資規模で、ある意味採算度外視でモノ作り立国、日本の再生を担いたいという意気込みも感じ取れる。こういった試みでハード的な側面でのインフラは整いつつあるので、次はソフト的な側面としてハードウェアで起業を志す若者をいかに醸成していくかの動きに注目していきたい。
サービスサイト:https://akiba.dmm-make.com/