新規事業事例

Yahoo! ユーザの死後の課題も解決「Yahoo!エンディング」

2014.07.14

Yahoo!が、ユーザの人生最期の課題も解決する「Yahoo!エンディング」の提供を開始。公的証明書（火葬許可証）による公的な死亡確認書類のやり取りにより悪意のあるなりすましを抑止しつつ、大切な人向けに生前に託したメッセージを送付したり、ヤフーの有料課金サービスを自動停止するなどのサービスを実施する。

また、「Yahoo!エンディング」のサイトでは、自分が亡くなった際の備えとして『生前準備』、お葬式の見積もりをオンライン上で確認、手配もできる『葬儀手配』、相続税や遺言状などの基礎知識を学べネット経由で専門資格者に依頼もできる『相続・遺言』など、5つのカテゴリからなるコンテンツで構成されている。

ネット社会の発展により、SNSやブログなどネット上にも人格が存在する時代になってきている中、不意に訪れた死にそれらの後始末ができないユーザも増えてきている。たとえば、少しはめをはずして撮影した写真や動画、一時的なテンションで誰かを批判したブログなどが、孫やひ孫の代まで永遠とネット上に残存しつづけることを良しとしないユーザも当然いるわけで、死後のネット上の後片付けを代行するニーズは今後ますます増えていくのではとも考えられる。

また、後片付け的な側面だけでなく、死後に自身が携わった人たちに丁寧に感謝を伝えるのが難しいという課題にも着目し、同サービス上の『生前準備』において、自身の死亡後、最大200名に向けて個別にメッセージを作成、送信できようになっている。

Yahoo!がミッションとして掲げている課題解決エンジンは、ユーザの死後にもその範囲を拡げたといえそうだ。

プレスリリース：http://pr.yahoo.co.jp/release/2014/07/14a/