統計データ事例
総務省調査 高校生1年生 スマホ利用者が87.4%
2014.10.05
カテゴリ:統計データ
総務省情報通信政策研究所が「高校生のスマートフォン・アプリ利用とネット依存傾向に関する調査」を実施、その中で最近の高校生のスマホ利用状況が明らかにされている。
この調査、高校生のスマホを介したネットの利用状況を調べるためではなく、ネガティブにそれをとらえて依存傾向を調査するという題目になっていることからも、教育の現場では既にいくつか問題が発生していることが推測される。
まず、本調査で驚かされたのが高校一年生で既にスマホ利用者が87.4%に達している点。
これはスマホを持っていないとクラスメイトから仲間はずれにされかねない水準と言える。
次に、
スマホの利用状況。「スマートフォン利用開始により減った活動時間」という質問に対して
・睡眠時間 :40.7%
・勉強の時間:34.1%
・テレビを見る時間:27.8%
・本を読む時間:20.0%
という回答。
世間一般では、スマートフォン関連需要が拡大することで数々の市場や新たな事業社がうまれ活気づいている側面もあるが、それとは裏腹に次世代を担う子供達にとっては必ずしもよい影響を与えていないことを忘れてはならない。
原発の問題もしかりで、現世代にとっては享受できるメリットが多いが、廃棄物など負の財産が間違いなく発生しそれは次世代への負担となる。どのような産業であっても短期的な便益だけではなく、次世代への影響も視野に入れあるべき取り組みを考える必要がある。
総務省:http://www.soumu.go.jp/iicp/chousakenkyu/data/research/survey/telecom/2014/internet-addiction.pdf