ニコキャス スマホでの動画生中継サービス わずか6日で終了

2014.12.17

カテゴリ:事業撤退、サービス終了

ドワンゴの新動画配信サービス「ニコキャス」が開始からわずか6日目に終了した。スマホで手軽に動画を30分まで無料で生中継できるのが特徴で川上会長もサービス開発に積極的に参加するなど注目されていた。従来のニコニコ生放送でも生中継できたが有料会員に限定され、中継用のカメラやマイクが必要でどちらかというとプロ仕様となっており、スマホで手軽に中継ができればより利用者が拡がるのではとの期待があった。一方で、既にスマホの生中継サービスとして女性ユーザを中心に浸透しつつあった「ツイキャス」との類似性も指摘されていた。「ニコキャス」がツイキャスと差別化したのが、複数の生中継を同時に表示するタイル型画面で、複数の生中継プレビューをザッピングする形で番組を探せるというインターフェースになっていた。

ニコキャス タイトル型画面

だが、使い方が分かりにくく、利用者も想像以上に少なかったようで悪い印象が拡がる前に取り下げたとのこと。サービス終了の告知画面には「ドワンゴが自信を持って開発しているサービスではありますが、出すのは早すぎたという結論に達しました」とも掲載されている。
ドワンゴといえば、過去には「その域に達していない」として2週間強で終了した「ニコニコブックマーク」もあったが、今回はさらに短い期間での終了となった。
何があたり/あたらないかの判断が非常に難しいネットビジネスにおいては、川上会長といえども見込み違いがあるということであろう。ただ、6日間で撤退するぐらいなら事前にもう少しマーケティングやサービスの精査ができたのではとも勘ぐってしまう。

サービス終了告知:http://nicocas.com/i/info/3

この記事をシェア

おすすめ記事

ピックアップ事例トップへ