2014年の訪日外国人は1,340万人 2015年は1,500万人超へ

2015.01.22

カテゴリ:統計データ

日本政府観光局は、2014年に日本を訪れた外国人旅客が前年より約3割多い1,340万人だったと発表。外国人観光客が日本で使ったお金は2兆円を超えたと見られ、消費増税後の国内需要が冷え込む中でその輝きが際立って見える。
また、政府は2015年の外国人観光客を1,500万人以上と見込み。

前年より約300万人増えたけん引役は中国人旅客。今年は日中関係が落ち着いていたこともあり前年から83%増の241万人と急増した。昨年10月に消費税が免除となる品目が日用品や飲食料品にも広がり、外国人観光客の購買意欲を押し上げている。中でも買い物熱心な中国人の購入額は総額の4分の1を超える約5,600億円に達する。

日本にとって訪日外国人やその購入・消費額が増えることはよいことであるが、中国がその多くを占めていることがリスク要因ともいえる。この流れで百貨店などの小売り・宿泊・旅行・交通など様々な業態でインバウンド強化に動いている中、思わぬ政治的事件で一気に冷え込む可能性も秘めており危うさは残る。2020年の東京オリンピックに向けて、各種インフラの整備だけでなく、日本がどういった国際関係を築いていくべきかについて真剣に考え・行動に移す必要性が迫られている。

訪日外国人推移

リリース:http://www.jnto.go.jp/jpn/news/press_releases/pdf/20150120.pdf

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