新規事業コンサルティング「PEST分析」の用語について解説!
用語「PEST分析」について解説しています。
基本的な用語の解説はもちろん、「PEST分析」の意義や定義についても紹介しています。
PEST分析とは
PEST分析とは、政治・経済などのマクロ環境を分析する手法で、4つの頭文字「Politics(政治)・Economy(経済)・Society(社会)・Technology(技術)」について情報を集め分析を行います。マーケティング戦略立案に欠かせない3C分析やSWOT分析を補完する、外部環境分析といった位置づけで活用されることが多いです。
PEST分析の活用方法・事例
PEST分析は、「政治」「経済」「社会」「技術」の4つの視点で行いますが「脅威を機会に変えることができないか」という視点がポイントとなります。
コロナ渦における酒類中心とした飲食店を例に挙げると、この飲食店に関係する外部環境を洗い出した結果は次のように考えることができます。
「政治動向」では緊急事態宣言中の酒類提供禁止・営業時短要請、「経済動向」では新型コロナに関する飲食店倒産の増加、「社会動向」としては、緊急事態宣言による巣ごもり消費、SNS利用時間の増加、「技術動向」はデリバリーサービス事前決済などSNSの機能強化、飲食店によるSNS集客の活用拡大などです。
このような外部環境から、「コロナ渦においては、酒類中心からデリバリー中心のビジネスモデルにシフトし、集客や事前決済システムなどSNSを最大限に活用すること」が考えられます。
また、アフターコロナにおいて「定着した家飲み需要が落ち込まない場合」「外飲み需要が回復した場合」など複数の仮説を立てることも戦略の策定には必要となります。
このように、自社を取り巻く外部環境をPEST分析にて整理し、仮説を立てて向かうべき方向性を抽出することができます。